!--アクセス解析タグ ここから-->

 

9番地 rue d'Antinの住人
Welcome to Electronic Ghetto. 気に入らない内容は読者の判断で回避する事をお勧めします。 This blog is not for immature/closed minded.  



-->


Top | RSS | Admin
スポンサーサイト

【--/--/-- --:--】

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
 
------------------------------------------------------------
 スポンサー広告 | この記事のURL | Admin↑ | top↑






赤灯街外伝 (その2)

【2005/10/14 12:07】

 お客さん。彼女はオルガ。僕はニコライ。

 俺はアルバート・・・ 


俺はなぜか英語で自己紹介した。ニコライもオルガも多分本当の名前じゃないだろう。彼らだって俺が本名を名乗るとは思ってないはず。

いや,名乗らなくたって良かったんだ。旦那さん,って呼ばれることに慣れているのだし。

 アルバートさん、彼女は歩けないから都合の良いときに僕を呼んでください。

彼はオルガを寝台の端に下ろした。が、俺は彼に振り返る隙も与えないほど彼の背中のそばにたち彼の両肩を後ろからつかむ。

俺は確かに彼が目当てだった訳じゃない。でも彼の場所にそぐわない上品さと彼によく似たこの体の不自由な娼婦との組み合わせが興味をそそったとしか言えない。

二人とも濃い茶色の髪に縁取られた端正な顔。しっかりした眉。
綺麗ななあごの線。


ニコライは俺の感情を既に読んでいるだろう。しかし仕草にためらいも感じる。俺から逃れようとはしなかったがそれが俺を怒らせたくないからなのかもしれないと思わざるを得なかった。

それとも俺が二人分払えるかどうか知りたいのだろうか?

 
 金の心配ならするな。

 いや、そうじゃなくて・・・俺は・・・本当はプロじゃないし。アルバートさん、ここ初めてだろ?俺、ユダヤ人だよ?いいの?

 
俺は図らずも笑ってしまった。別にユダヤ人だろうが、トルコ人だろうが英国人だろうが関係ない。男娼を買うような俺がそんな事を構うだろうか?

 だって、言っとかないとあとで殴られたりする事もあるから・・・いや、同情買おうとかそういうつもりじゃないよ。別に殴られたってどうってことは無いんだけど・・・

彼は俺に寄りかかるようにして俺の肩に頭を預ける。もしかしたら20歳になるかならないかだろうか。意外と純粋そうだ。

オルガは片手をベッドについて俺たちを見上げるようにして観察している。ニコライ共々相手をさせられる事は頻繁ではないだろうが、別に初めてでもなさそうだった。
ただ,俺の興味がニコライに集中しているのは見て取ったのだろう、自分からは何もしようとはしなかった。

 旦那さん、一応俺たちは女達とは料金が違うんだけど・・・

と説明してくれた。要するに男色には好みがあるので奉仕の種類によって値段をわけているらしかった。外娼ならそういう事もあるだろうが。
つまり、「娼館で女を買う」振りをして実は若い男を試しにくる人間のためなのだった。

 手か口で奉仕するなら10デュカ、俺がカバーするなら25、俺が受けるなら50。女達は皆50だけど。
俺慣れてないけど一生懸命奉仕するから。


オルガの方はそれを聞いて笑いをこらえているようだ。
俺はおしゃべりなニコライの口に指で軽く触れて自分の意志を伝えた。右手で彼の髪をどけると彼の耳に唇を寄せる。ニコライは俺に背をむけたままため息を押し殺そうとしているのがわかる。

俺は左手を彼の体の前に滑らせシャツの裾をトラウザーからそっと抜き取る。



スポンサーサイト
 
 
------------------------------------------------------------

テーマ=歴史・時代物アダルト - ジャンル=小説・文学

 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | この記事のURL | Admin↑ | top↑






<<アンピュティ-(切断身体部分を持つもの) | Top | 赤灯街外伝(その1)>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://electronicghetto.blog31.fc2.com/tb.php/2-cb1bf169
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| Top |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。