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【2005/10/14 13:30】 最近気がついた自分のフェチ。
義手義足。 または切断された身体や傷跡。事故でも傷病、手術によるものでも。 下半身不随。 自分は小さい頃からそういう人たちに接して来たので、逆に物珍しいとは思わない。同級生などにも必ず障害者がいたし、それらの人たちと自分が違うと思った事も無かった。 ところが・・・ スターウオーズを劇場で見たときのことだ。 アナキン・スカイウオーカーが自宅の寝室に戻り服を脱ぐシーンがある。そこで彼の義手が写るのだが、その単純に彼の歴史を示すだけのシーン。 あのシーンが観客にショックを与える意図があったのか自分にはわからない。今でも冷静に思い出す事はできないからだ。 これは自分が予測しなかった事だった。 だいたい存在しうるフェチは知っているはずだし、障害者に対するフェチがある事も知っている。だからそれ自体不思議ではないがなぜ急にそれが「セクシーな事」に感じられたのか自分で全く分析できないのだ。 義手がセクシーだと感じたのはこのときが初めてである。 車いすや障害者で普通にセクシーだと思える人物はいる。でもそれは車いすや義足が「セクシー」の原因ではなく、その人物が魅力的だからで、普通人に興味を持つのと特に変わらない。 **** あえて分析するなら「体の傷跡がセクシー」だと思えるのと似ているのだろうか。 自然のフォルムを阻む「傷跡」は本来あるべきではないのかもしれない。ところがそのアンバランスの根源は限りなくエロティックだ。 残念ながらそれを忌み嫌う文化が浸透しているが。 そしてそれを好きだと言ってはいけないような風潮は逆に「偽善者のエリート意識(つまり五体満足の自分の方が上)」でしかない。 スポンサーサイト
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【2005/10/14 12:07】 お客さん。彼女はオルガ。僕はニコライ。
俺はアルバート・・・ 俺はなぜか英語で自己紹介した。ニコライもオルガも多分本当の名前じゃないだろう。彼らだって俺が本名を名乗るとは思ってないはず。 いや,名乗らなくたって良かったんだ。旦那さん,って呼ばれることに慣れているのだし。 アルバートさん、彼女は歩けないから都合の良いときに僕を呼んでください。 彼はオルガを寝台の端に下ろした。が、俺は彼に振り返る隙も与えないほど彼の背中のそばにたち彼の両肩を後ろからつかむ。 俺は確かに彼が目当てだった訳じゃない。でも彼の場所にそぐわない上品さと彼によく似たこの体の不自由な娼婦との組み合わせが興味をそそったとしか言えない。 二人とも濃い茶色の髪に縁取られた端正な顔。しっかりした眉。 綺麗ななあごの線。 ニコライは俺の感情を既に読んでいるだろう。しかし仕草にためらいも感じる。俺から逃れようとはしなかったがそれが俺を怒らせたくないからなのかもしれないと思わざるを得なかった。 それとも俺が二人分払えるかどうか知りたいのだろうか? 金の心配ならするな。 いや、そうじゃなくて・・・俺は・・・本当はプロじゃないし。アルバートさん、ここ初めてだろ?俺、ユダヤ人だよ?いいの? 俺は図らずも笑ってしまった。別にユダヤ人だろうが、トルコ人だろうが英国人だろうが関係ない。男娼を買うような俺がそんな事を構うだろうか? だって、言っとかないとあとで殴られたりする事もあるから・・・いや、同情買おうとかそういうつもりじゃないよ。別に殴られたってどうってことは無いんだけど・・・ 彼は俺に寄りかかるようにして俺の肩に頭を預ける。もしかしたら20歳になるかならないかだろうか。意外と純粋そうだ。 オルガは片手をベッドについて俺たちを見上げるようにして観察している。ニコライ共々相手をさせられる事は頻繁ではないだろうが、別に初めてでもなさそうだった。 ただ,俺の興味がニコライに集中しているのは見て取ったのだろう、自分からは何もしようとはしなかった。 旦那さん、一応俺たちは女達とは料金が違うんだけど・・・ と説明してくれた。要するに男色には好みがあるので奉仕の種類によって値段をわけているらしかった。外娼ならそういう事もあるだろうが。 つまり、「娼館で女を買う」振りをして実は若い男を試しにくる人間のためなのだった。 手か口で奉仕するなら10デュカ、俺がカバーするなら25、俺が受けるなら50。女達は皆50だけど。 俺慣れてないけど一生懸命奉仕するから。 オルガの方はそれを聞いて笑いをこらえているようだ。 俺はおしゃべりなニコライの口に指で軽く触れて自分の意志を伝えた。右手で彼の髪をどけると彼の耳に唇を寄せる。ニコライは俺に背をむけたままため息を押し殺そうとしているのがわかる。 俺は左手を彼の体の前に滑らせシャツの裾をトラウザーからそっと抜き取る。 テーマ=歴史・時代物アダルト - ジャンル=小説・文学 |
【2005/10/14 08:33】 19世紀後半の欧州。
パリじゃない。 イタリアでもない。 プラハとかブダペシュト・・・あの辺り。 俺は吸い込まれるようによくある娼館の一つに入っていく。 平日だったのだろうか、暇そうで女たちがたくさんいる。 でもよくみるとここは女と一口に言っても・・・ きれいなのから細いのからふといのから、少女から年とったのから、いろいろな国籍や国籍の不明なのから。 性別不明なのから明らかに女装しているのから、 五体満足じゃないものから・・・ 『見世物小屋より凄い!』 当然のように男もいる。 用心棒や雑用がかりじゃなくて・・・ おもわず一人を選ぶ事ができなくて少し奥のテーブルで飲む事になる。別に酒を飲みたい訳じゃあ無かったのだがなぜか観察したかった。 売り込みなのかサービスなのかまとわりつく女二人。 適当に若くて適度に美人。悪くはないがどちらかと落ち着く気にもなれない。 彼女達を適当にあしらいながらもう少し廻りを観察してみる。 ふと気がつけば自分が観察されている。 俺をまっすぐ見つめているのはどう考えても「現役の女性」だがもしかしたらここを仕切っているのかもしれないと思わせる格を感じさせる女。軽く目で挨拶をかわす。 これだけの「品揃え」に敬意を表した。 まだ肩幅の狭い細身の青年やこれまた適度に上品そうな男たちが普通の存在である娼婦を妙に引き立てていると認めざるを得ない。でも,彼らは俺の存在にまるで気がつかないようだ。 全く注意を払わず廻りの女と談笑しているものもあれば椅子に体を沈めて何か吸っているものもいる。カードを一人でもてあそんでいるものいる。 この男たちは何者なのだ? 勿論答えは明らかなのだけどなぜ普通の娼館にいるのか。 なぜここにたどり着いたのだろう・・・と。 ** その中で一人の女に目がとまる。とても綺麗だし若い。でも先ほどから彼女は歩き回ったりしていない。自分の気を引くためにさりげなくテーブルの前をほとんど全員が入れ替わり通り過ぎたのに,彼女だけその場から身動きもせず座ったままだった。 「彼女にする・・・」 手振りで女主人に合図をおくる。 ほとんどそれと同時に隣にいた若い男が彼女を椅子から掬い上げる。長いドレスでもわかる。 彼女は両足とも膝から下が切断されているようだった。 気がつくとその青年と女の顔立ちが似ている。二人とも同じ焦げ茶色のウエーブの髪。細いあご。・・・ 血がつながっているのだろうかと・・・ そっちの方が気になってしまう自分に気がつく。 テーマ=歴史・時代物アダルト - ジャンル=小説・文学 |
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